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ノルウェイの森
ノルウェイの森 上 (講談社文庫)
この作品は音楽がたくさん出てくる。ほとんどはBeatlesとその時代のポップスとフォーク。

青春の記憶、不安定なこころを僕の視点から描いた作品。


文章という不完全な容器に盛ることができるのは不完全な記憶や不完全な想いでしかないのだ。





私たちがここにいるのはその歪みを矯正するためではなく、その歪みに馴れるためなのだ。私たちの問題点のひとつはその歪みを認めて受け入れることができないというところにあるのだ。

まず第一相手を助けたいと思うこと。そして自分も誰かに助けてもらわなくてはならないのだと思うこと。第二に正直になること。嘘をついたり、物事を取り繕ったり、都合の悪いことを誤魔化したりしないこと。











私たちの病気にとっていちばん大事なのはこの信頼感なのよ。


考えてみたら自分自身のためにピアノを弾いたことなんてただの一度もなかったのよ。テストをパスするためとか、課題曲だからとか人を感心させるためだとか、そんなためばかりにピアノを弾き続けてきたのよ。もちろんそういうのは大事なことではあるのよ、ひとつの楽器をマスターするためにはね。でもある年齢をすぎたら人は自分のために音楽を演奏しなくてはならないのよ。でも素晴らしいことよ、自分自身のために音楽が演奏できるということはね。












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一般書 【2010/01/01】 edit
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