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アリスの英語
"Alice's Adventures in Wonderland"はLewis Carrolの言葉遊びがちりばめられています。英語ならではの表現は原書を読むのが一番ですが、文化的背景や語彙知識の不足から日本人には十分わからないこともあるでしょう。解説を読まなくてもストーリー自体は楽しめますが、原書を読んだ後、もっと深く分かりたい方へは、こんな専門書はいかがでしょうか。


『アリスの不思議な国』の作品中に見られる言葉遊びの解説書。作品の背景知識や薀蓄がわかる。原書を読んだだけではわからなかった細かい部分が、解説によってよくわかった。(解釈は読者にまかせればよい。)パートIでは、「アリス」に見られる、言葉遊び(pun:同音多義語)、論理遊び、メタ言語、談話、修辞、パロディに着目して分析する。パートIIでは、物語の中の3つの場面を取り上げて「アリス」の構造を概観する。
★★★

アリスの英語2

稲木 昭子,沖田 知子
Amazonおすすめ度:

『鏡の国のアリス』の作品中に見られる言葉遊びの解説書。


言語学者である著者の「不思議の国のアリス」考。論理学の知識がないとちょっときつい感じ。素直に原作を読んだほうが楽しいと思うけれど、こういう読み方もあるのか、と思うかも。名詞論と集合理論、言葉と実体については、ふぅん、と思った。
★★

アリスを高校英語的に英文解釈していきたい人、又は、アリスを素材に高校英語(仮定法、分詞構文、助動詞、語彙など)を復習したい人には面白いかもしれない。それ以外の人にはお勧めしない。


Tags: [テーマ:Alice] [所蔵:愛知県図書館] [所蔵:南山大学図書館]
専門書 【2008/12/22】 edit
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