不思議の国と鏡の国、二つのアリスが一冊なってています。挿絵はJohn Tenniel。さらにMartin Gardnerによる詳細な脚注付きで、アリス研究には必携の一冊。

この本は，ルイス･キャロルが最初にリデル家の娘さん，アリスに語ったそのまんまのお話です。ハードカバーで厚さは1cm位，大きさはちょうど古い日記といった感じです。表紙のかわいい女の子の写真は，本物のアリスです。そして中を開けてびっくり。ちょっと古くなったような色合いの紙に，活字でなくて，ルイス･キャロル自身の几帳面な手書きの文字と，テニエルの挿絵よりはかなり素朴な，これも彼自身の絵が，印刷されているんですよ。まるでスクラップブックにそのまま物語を描いた様な感じです。内容は不思議の国のアリスの下書きと言ってよいですが，微妙に違っていて，違いを見つけるのも楽しいかもしれません。 (perian)
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